セトモノ屋さん?

器店にいると、度々「セトモノ屋さん?」と尋ねられることがある
「セトモノ」は陶磁器全体を示す言葉として用いられているが、
言葉の原点は愛知県瀬戸市を中心に作られている「瀬戸物」瀬戸焼のことである
今でこそ日本各地で焼き物が産業となっているが、瀬戸焼は
焼物産地として名を広め
「瀬戸焼→瀬戸の物→セトモノ」
セトモノという言葉が陶磁器全体を示す言葉となるほど 人々に浸透させた一大産地
瀬戸物は桃山時代、茶人たちに重宝されたといわれている
その時代といえばあの千利休が活躍した時代
勝手な想像だが、各地で茶を入れる度に
「これはね、瀬戸の物、セトモノだよ」と計らずも言っていたかもしれない